循環器内科

循環器内科の診療について

当院では高血圧・高脂血症・糖尿病などのいわゆる生活習慣病の中でも特に高血圧や心疾患の診断・治療に力を入れており、外来で出来る検査を積極的に取り入れています。当院で更に検査が必要と診断すれば、速やかに専門の病院をご紹介することもできます。

循環器疾患の症状

循環器科は、高血圧・狭心症・心筋梗塞・不整脈などの病気を扱う診療科です。

次のような症状は循環器科へ

  • 動悸がする
  • 脈がとぎれる、脈が速い
  • 胸が痛い、胸がしめつけられる
  • めまいがする
  • 足がむくむ
  • 歩くと足が痛くなる
  • 血圧が高い
  • 心電図異常などと指摘を受けた方

食生活の変化や運動不足等により、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの深刻な病気へ繋がることがあります。ご心配なことや、健康診断で再検査の指摘を受けた方は循環器内科へご相談下さい。 検査を行うことで、病気の予防法も分かってきます。

高血圧

高血圧は、ほとんど自覚症状がないにもかかわらず、脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、腎臓のはたらきが悪くなることもある、油断できない病気です。日本で年間10万人以上の方が、高血圧が原因で亡くなっていると言われているほどです(参照元:高血圧治療ガイドライン2019)。

図:高血圧によって招く合併症イメージ

高血圧によって招く合併症イメージ

自覚症状がないからと安心して、高血圧を放置してしまうと、突然、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気になることがあります。また、徐々に腎機能が低下して透析になってしまうこともありますので、早期発見・治療がとても重要です。

高血圧の治療は、将来起きる可能性のある脳心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)や腎機能の悪化を予防するために行っていきます。治療は、お薬の服用だけでなく、食事で塩分を控えめにしたり、ストレスをためない生活へ改善したりなど、ほんの些細な心がけで高血圧の予防や改善が期待できます。

健康寿命の延伸を目指すため、自宅で測定した血圧値が高い方や、健康診断を受けて「血圧が高い」と指摘された方など、ぜひお早めにご相談いただきたいと思います。

動脈硬化

高血圧を放置すると危険な理由に、動脈硬化を招くことがあげられます。加齢とともに、血管にも老化が現れますので、動脈硬化は誰にでも起きる現状です。また、高血圧の方は、動脈硬化が進行しやすいとされております。

図:動脈硬化の発生と進行

動脈硬化の発生と進行

動脈硬化というのは、一言でいうと、動脈が厚みを増して弾力を失った状態となり、血流が悪くなったり、つまったり、もろくなっりする症状です。動脈硬化は全身を巡る血管で起きますので、起こる場所によっては、さまざまな深刻な病気の原因となってきます。

脳の場合は、脳梗塞や脳動脈瘤、心臓の場合は、狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤などを引き起こすリスクが高まります。こういった深刻な病気を招いてしまう前に、高血圧の治療や、予防に取り組んでいただきたいと思います。

循環器内科の検査

当院では高血圧・高脂血症・糖尿病などのいわゆる生活習慣病の中でも特に高血圧や心疾患の診断・治療に力を入れており、外来で出来る検査を積極的に取り入れています。

以前はカテーテルを挿入しなければ測定できなかった心臓近くの血圧「中心血圧」も測定機器により僅かな時間で検査ができます。また「動脈硬化」を調べる心機図検査においても四肢の血圧や脈波を測る事により、自身の血管年齢を知ることができます。

血管年齢は、簡単な検査で測定

上記でご説明した通り、動脈硬化症が進行すると、更なる高血圧、心肥大、心不全、心筋梗塞、狭心症などに繋がる恐れがあります。進行を止めるためにも早期発見が大事です。動脈硬化症は、ストレスを抱えている、タバコを吸う、運動不足などの生活習慣と関わりがあり、進行は「足の痛み」としてあらわれることが多いといわれています。

足の痛み・しびれなどはありませんか?ご心配な方は、お気軽にご相談ください。検査時間は5分程度、血圧測定と同じ感覚でできる簡単な検査です。結果もすぐに出ますので、その場で医師の診断が受けられます。

検査費用
自己負担の目安:2,000円~3,000円

※保険診療1~3割負担の場合です

※お薬代などは含まれていません

総合的な診断と治療おこないます

その他、心電図やレントゲン等により総合的に診断・治療をしています。ご家庭で血圧を測定することも大事ですが、一口に高血圧と言っても一人ひとりタイプが違います。当院で更に検査が必要と診断すれば、速やかに専門の病院をご紹介することもできます

不整脈・心臓の検査

皆様の心臓は24時間休むことなく働いてくれています。日常生活の中で、胸痛、動悸、めまいなどの症状がある方は、検査の必要な不整脈かもしれません。

図:心疾患・不整脈イメージ画像

心疾患・不整脈イメージ画像

これらの症状を放っておくと、失神、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞、さらには突然死へとつながる恐れも否定できません。次のような症状に1つでも心当たりのある方は、お早めにご相談ください。予防や対策の第一歩が早期の検査です。

  • 1回だけ「ドックン」と脈がとんだり、強く打つように感じる
  • 瞬間的に「うっ」と胸が詰まるように感じる
  • 安静にしているときに脈が抜ける
  • 急に脈が速くなる、もしくは遅くなる
  • 胸がドキドキする、もやもや、ザワザワする
  • 目の前が暗くなる
  • めまい、ふらつきがある
  • 失神する

24時間心電図検査

動悸やめまいなどの自覚症状があって、病院などで心電図検査を行っても異常が発見されないような場合には、24時間心電図検査を実施します。

心臓は血液を循環させ、全身に酸素と栄養を送るという役割を持っており、皆様が生きているうえで、休むことなく動き続けています。また、休憩中や運動中などの行動パターンによって心臓の動く速さは変化します。24時間心電図検査を行うことで、日常生活における心臓の状態が把握できます。

当院では、心電図だけでなく、24時間、血圧も同時に検査できる装置も導入しております。血圧も、日ごろのちょっとした行動や精神状態で変化しています。日常生活と睡眠中を通して1日の血圧変化を調べることで、高血圧の原因を精査します。

検査の流れ

  1. まずは問診で患者様へ検査の目的や検査方法をご説明します
  2. その後、検査装置(記録装置)を取り付けていただきます
  3. 装置を携帯して普段通りの生活を過ごします
  4. 後日、改めてご来院いただき、記録装置に保存された24時間の記録データをもとに診断結果の報告やアドバイスを行います

当院の検査は、循環器内科を専門分野とする院長が、検査のご案内から結果説明まで対応いたします。ご心配なことがございましたら、いつでもお尋ねください。